休むことも大事

以前私は、動き続けることが生命の維持に必要と申し上げました。そしてケガからの回復においても安静第一では回復が果たせないことも申し上げました。しかし、ケガにおいては損傷拡大のリスクを抱えているため、専門的な目が必要となることもあります。骨折などの大事に至っては、必ず損傷部位表面の様相から内部の状態を推測することができます。経過が思わしくなく、表面の様相から一旦リハビリを中止し、負荷の軽減に努めなくてはならない場面もあります。よく聞く話に「動かさないと固まってしまう」という言い方があるようです。しかしこれは、言い過ぎになってしまうこともあるので注意が必要です。損傷拡大あるいは負荷の設定に見直しが必要な局面においては、いったんこれまでの計画を中止し、ほとぼりが冷めるのを待つことが賢明な場面もあります。こうした場面においてはやや急性期と同じような対応が望ましいこともあります。主には腫れを判断の中心にして、比較安静を考えるべき場面もあります。