腰痛について

腰痛

ぎっくり腰の明暗をわける一つ目のポイント

急性腰痛(ぎっくり腰)は、腰部の支持構造に動きの狂いが生じた際に起こります。
交通事故や崖からの落下などよほどの直接的な外力が及ばない限り、この狂いは日常生活における姿勢や所作の悪習慣によって起ります。
特に現代においては人々の暮らしから歩行の量が完全に不足しているため、望ましくない姿勢や所作によって蓄積された問題を改善するチャンスが少なくなってしまっています。
この望ましくない姿勢や所作によって蓄積される問題こそが、急性腰痛を引き起こすのですが、起こるまでは特に痛みを感じているわけではないので魔女の一撃と言われるように、それは突然起こるのです。
医療機関では必ずレントゲンを撮ります。
この際画像に腰の不具合が現れていることもありますが、必ずしも特別な所見が現れているとも限りません。
治療としては一般に急性期においては「安静」です。
ですが、この際、注意すべきはどの程度の安静かということです。
この事が、急性腰痛を起こした後のその方の身体の明暗を分ける一つ目になってしまいます。
これは、どういうことかと言うと、絶対安静なのか、比較安静なのかで経過が異なるということです。
症状によって絶対安静が必要と判断される場合はあります。
急性腰痛と言っても中で起こっていることはそれぞれに場合で違うからです。
その方がどのような病歴をお持ちで、どのような仕事を生業とし、どのような日常生活を送っておられるのか等により、中で起こっていることが異なってきます。
酷いものから比較的経過の良いものまで様々な病態があります。
なので、ぎっくり腰ぐらいで救急車を呼ぶなとまでは言えない状態から、何とか頑張って近くの接骨院に歩いてたどり着くと言ったものまで状態の差も起こってきます。
酷いものは入院をして経過観察するものもあり、当院のような接骨院でさらしを巻いて経過を見ていくものもあります。

ぎっくり腰の明暗を分ける二つ目のポイント

しかし、どのような程度の急性腰痛であっても、起こしているのは人の身体です。
人の身体は、動きを止めると健康を損なうように出来ています。
絶対安静が必要な酷い状態であっても、段階を経て絶対安静から比較安静へと慎重に移行させ、比較安静から如何にして「動的安定」へ移行させて行くかと言うところまでが必要な治療の範囲となります。
病院においても、酷い場合の一定期間入院の後はリハビリとして外来の通院を言われます。
急性期の危険な期間においては緊急の処置が可能な環境において、その期間を過ぎたと考えられる期間においては外来通院でという考えです。
そして、この急性期を過ぎた後での経過観察とリハビリは大変重要で、この間における身体の扱いこそが人の身体の明暗を分ける二つ目となります。
このような場合どのような体へのアプローチをしていくのか、当院を例にしてご紹介したいと思います。

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