歩くその2

生活指導

歩くことの必要性

回復の完成度の現状

その1で申し上げた「回復の完成度」についてですが、回復とは一般に症状が落ち着くことを意味します。
しかしながら実際には、痛みが落ち着いても運動機能が明らかに低下していたり、投薬を続けなければならなかったり、生活に必要な仕事や人生の彩であろう趣味の継続を断念しなければならなかったりと制限付きの結果に終わることは多いものです。

歩くことによる期待

よくよく考えてみると、人類の進化は移動距離の延長に伴い進化してきました。
私たちはここ100年、200年の長さで物事を見てしまうのでピンと来ないかも知れませんが、1万年、10万年の単位で想像してみると、如何に人間が足によってその移動距離を伸ばしてきたかということです。
逆に言えば、移動距離をそれほどまで伸ばしても身体は壊れてしまうのでなく、見た目にも美しい人類の姿に変化してきました。
生物の中でも人ほど見た目の美しい姿は無いと私は思うのですが、皆様はどう思われますか?さて、歩行についての持論はこの程度に致しまして、次回からは推奨する歩き方について説明していきます。